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CRAFT22 Feb. 2011
↑ 日々のキャスト原型をハードワックスで作る職人。(有)グローリーKAZUSHIGEの道具。
最近
今後の「ジュエリー製造」について社員とよく話し合います。
この山梨にはジュエリーの中でも色んな分野の職人がいますよね。
どこまで出来たら「職人?」みたいなものがあって
たとえば弊社の「ワックス原型職人」
手作りって魅力的ですよね。
最近のライバルは「CAD」。
もっと言えばCADのデータを入力するクリエーター。
もっと言えば毎年開発される高性能なCADソフトと造型機。
チョット前までは、
「手作り原型には手作りの味があって、CADには正確さという良さがある。」
みたいな事をオレも言ってた。
でも最近は迷う。
「デザイン画が手書きだったらどっちが正確よ?」
「どっちが時間がかからない?」
依頼者はどっちを求める?コストが同じなら。
地金になって仕上げるのは結局人の手。いわゆる職人。
「手作り」
うーん。。。
最近市場でお目にかかる商品を見て、手彫りの原型なのかCADなのか分からない。
凄い事だと思う。
僕が宝石美術専門学校にいた十数何年前。。
先生の家のCADソフトで遊んでいましたが、当時たいした物は作れなかった。
今なんて動物とか植物とかヨユーで作れる。
アニメのフィギアだって頑張れば全然作れる。
しかも今まで作ったデータが残るから、アレンジや展開はとてつもなく速い。
石枠あたり、ちょこっと入れ替えれば新作の出来上がり。
日本って凄い。そうゆう技術。
これも産業革命だよね。
そのうち携帯ゲームとかで
「ジュエリーを作ろう。」みたいなものが出来そうですね。
自分でピコピコして
オリジナルアクセサリーが出来上がり!!みたいな。
10年後のジュエリー職人は?
中学生ギャルがゲームで作ったデザインを
ただ仕上げる仕事だったりして・・(苦笑)
どんな分野でも
熟練の技は100年後にも必要であって欲しいですね。
これからも
今よりも
頭の中も
腕を磨いていきましょう。 いっぱしの職人になる為に。