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リフォーム07 May. 2022
年明けに店頭にお越し下さったお客様から
とても大きい1カラット以上の大粒ダイヤモンドの
Ptエンゲージリングのリフォームをご相談いただきました。
また、今ではもう着けないK18の2本の指輪も材料にして作ってほしいとのことでした。
この大粒のダイヤ、拝見時は石座も変色しており気づきませんでしたが
酸化膜を除去し洗浄すると
震えるくらい見事なグレード。
お話を伺うと30年ほど前に宝飾業界のバイヤーにお願いして仕入れたそうで
勿論、鑑別所もありカラー・クラリティー・カットも抜群でした。
「さあどうしましょう。。?」
お客様はこれまでほとんど着ける機会がなかったそうで
日常にファッショナブルに着けれるデザインがご要望です。
さて
私が思う理想のリフォームは「改造と進化」
ジュエリーを生み出す苦労を知っている私のエゴかもしれませんが
地金を全部溶かして0にしてしまうのはもったいなくて
活かしたデザインにしたくなります。
宝石だけは生かして地金を全部溶かして新しく作るというのは
仕事的には容易いんですけどね。
には自分ではなくとも誰かの思入れがあったり費やした時間があったりとか
これを作った職人の拘りもあったり、今では用いらない技法だったり・・
ひとつのジュエリーにアイデンティティーみたいなものを感じます。
そんなことを想い現物を眺めながら
お客様とヒアリングをし、デザインを進めることにしました。
しっかり作られてる、どれも素敵な指輪です。
しかも、ゆるやか曲線美はこのまま活かしたいですね
ということで
大粒ダイヤはプラチナの石枠を新しくして
腕はこのK18の2本を改良して
全部融合させるデザインにすることにしました
普段あまり指輪を着けない方ですが
あえて
人差し指に着ける「インデックスリング」を提案しました。
名前に相応しく、夢や指標を持つ人に似合います。
何度もデザイナーと試行錯誤し
強度と耐久性も考え
ようやくたどり着いたデザイン。
立体感とコントラストも加わり躍動感のある仕上がりになりました。
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後日、無事お客様のもとにお渡しでき
お陰様でとても喜んでくださりました。
製作させていただき嬉しく思います。
ありがとうございました。